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中国取材ブログ 009 |
最終更新日:2008年11月10日 |
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中国各地の大学取材を通して目にしたナマの中国。
日本に住む方に、少しでも中国を知ってもらえればと思って書いてます。 |
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通路のいすに腰掛け
ボーっと車窓を眺める。
なんか肌寒いなぁ
と思ったら、
窓の上のほうが開いていた。
同じく肌寒く感じたのか、
前に座るおばちゃんが
立ち上がってバタンと閉める。
しばらくして、
パカッと窓が開く。
おばちゃん再び立ち上がり、
力を込めてバタン!と閉める。
ひと時が車窓に流れ去り
パカッと再び窓が開く。
おばちゃんスタッと立ち上がり、
渾身の力でバタンッ!!と閉める。
この窓は期待を裏切らない。
まもなくパカッと開く。
なにせ目の前で
何度もバタン&パカッを繰り返すもので、
さすがにウザイ。
意を決して立ち上がる。
窓をじっくり見渡す。
レバーが2つ
レバーの上には突起が2つ
窓枠にはくぼみが2つ
レバーを縦にして
窓を閉める。
レバーを横にする。
パカッが再登場することはなかった。
この国と付き合うようになって
かれこれ10年近くになりますが。
誤解を恐れず言うと、
中国人って
何事につけても
あんまり深く考えない。
反射的に動くというか。
ドン、デン、バンッって感じで。
1.窓開いてる
2.バンと閉める
3.パカッと開く
4.バンと閉める
5.パカッと開く
6.バンと閉める
7.パカッと開く
8.バンと閉める
以下同じ
なんで何度も開くんだろう、とか。
閉める前にどんな構造か見てみよう、とか。
何度も開く原因を考えてみよう、とか。
そういう動きをする人って
どーみても少ない。
この国には。
まぁ、
これは日本人からの視線であって。
中国人から見れば、
なんでまぁ、日本人って生き物は、
理屈っぽくクドクドと
何事もいちいち考えるんだろうねぇ?
ってことなんでしょうけど。笑 |
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2008年10月28日 西寧行きK376次快速列車にて
掲載日:2008年11月10日 |
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08時37分発西寧行きK376次快速列車
今回の1週間ツアーはこの列車でスタート
30数時間かけて西寧まで西走するこの列車
私はというと、西安と蘭州の中間に位置する天水まで
ちょうど24時間の旅程です。
12号車にさっさと乗り込み
さてさて
ホームにタバコでも吸いに行こうかと思ったその時
ひぇ~
来た~
おそろいの青いリュックを背負った集団
地方からのツアー旅行客の団体。
高度成長に沸く中国
全土で旅行ブームが真っ盛り
ちょっと小金を貯めた
地方のじいさん、ばあさんたちが
地元の旅行会社のツアーに参加
上海は人気スポットなもので
得てしてこの団体さんに巻き込まれやすい。
今回もビンゴ
田舎から出てきたおのぼりさんなもので、
とにかく騒がしいことこの上ない。
騒然とする車内
この手の団体ツアーは
おそろいのリュックや
おそろいの帽子を身につけています。
青いリュックをチラッと見る
「天水○×△旅行社」
あいた!
24時間ずっと一緒かよ。涙
がやがやと大騒ぎの団体さん。
みんながなんとか席に着く。
ホッとするのもつかの間。
ここからが正念場です。
「あぁ、添乗員さん、席換えてよ。」
「ちょっとちょっと、私、下段のほうが良いんだけど。」
「ねぇ、王さんあっちだから、私もあっちにしてよ。」
お前ら、子供か!
添乗員さんが通路を行き来し調整。
そして、再び始まる民族大移動。
ようやく席が確定。
私のボックスはすべて女性。
洋の東西を問わず、
女性というものは、
しゃべるために生まれてきたのか?
「いやぁ、上海はやっぱり都会ねぇ。」
「あら、あなた、うちのツアーじゃないのね。」
「えぇ、私は西寧まで。」
「仕事?」
「上海でね。病院勤務。」
「あら、じゃぁ上海人ね。やっぱり肌がキレイね。」
「いやいや、私山東人。」
「あらやだ、私の親戚、威海よ。」
「あら、私は煙台。」
「煙台は良いところよねぇ。」
「私のおじは済南にいるのよ。」
「済南も良いわよねぇ。」
ってな感じで
どーでもいいような会話が延々と続く。
しばらくして、
急に静かに。
しゃべり疲れて
眠りだした。笑
ってなわけでして、
しゃべっては眠り、
眠ってはしゃべるを繰り返すのであります。
田舎から出てきた
気の良いじいさんばあさんを乗せて
一路西へ。
よっしゃ、
こいつらが寝てる間に一仕事。 |
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2008年10月28日 西寧行きK376次快速列車にて
掲載日:2008年11月08日 |
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